読書

【読書感想】『ジェイソン流 お金の増やし方』シンプルなのに本質的!お金の不安を吹き飛ばす一冊

「もっとお金にゆとりが欲しい」

「資産形成ってどう始めればいいの?」

そんな悩みを抱えるすべての人に読んでいただきたいのが、厚切りジェイソンさんによる著書『ジェイソン流 お金の増やし方』です。

本書の最大の魅力は、“誰でもできる”を徹底的に追求したシンプルな投資戦略。

派手な金融テクニックもなければ、複雑な経済理論も登場しません。

それでも読み終えたときには、「あ、これなら私にもできそう!」と自然に思える構成になっていました。

ジェイソン流の投資はたった3ステップ

厚切りジェイソンさんが提唱する投資方法は、非常にシンプルです。

①支出を減らす
②残ったお金を投資する
③そして、待つ

この3つだけです。そして投資先は「トータル・マーケット・インデックスファンド」一択。

要は、アメリカ全体の株式市場に丸ごと投資するというものです。

この手法の魅力は、銘柄選びに悩まなくていいこと、そして「経済成長に乗っかるだけでいい」ことです。

結果的に、時間を味方にしながら、着実に資産が増えていく構造を作ることができます。

支出の可視化から始まる資産形成

投資を始めるよりも前に、ジェイソンさんが強調しているのが「支出の見直し」です。

特に印象的だったのは、“節約はお金を稼いでいるのと同じ”という考え方。

たとえば、コンビニで毎日使っていた500円を節約すれば、年間で18万円もの節約になります。

これは、年収を18万円増やすのと同じインパクトなのです。

支出の可視化には「Money Tree」などの家計簿アプリの活用が推奨されており、読んだその日からすぐに実践できるのも嬉しいポイントです。

「快楽順応」から抜け出すことの大切さ

本書では、FIRE(経済的自立と早期リタイア)を語るうえで、「ヘドニック・トレッドミル(快楽順応)」という心理学用語も登場します。

これは、人がより良い生活水準に慣れてしまい、また新たな欲を追い求め続ける心理現象のこと。

つまり、収入が増えても幸せにはなれず、むしろ欲望が加速してしまうという罠です。

「欲しいものを買うより、自由を買う」というジェイソンさんの姿勢は、私たちが本当に大切にすべき“お金の使い方”を再確認させてくれます。

真似したくなる「本気の節約術12ヵ条」

ジェイソンさんは、ただの節約ではなく、「楽しく、意味のある節約」を実践しています。中でも印象的だったのがこちらの12項目。

  1. 自販機・コンビニで飲み物を買わない

  2. コンビニ自体に近づかない

  3. 歩けるところは歩く

  4. スーパーは安さ重視&まとめ買い

  5. スペックが同じなら安い方でOK(格安SIM+中古スマホの活用)

  6. 洋服は基本買わない、お下がりを使う

  7. 飲み会は基本的に行かない

  8. ジムは公共施設を利用

  9. サブスクは徹底的に見直し

  10. ポイントには踊らされない

  11. 欲しいものは少し待ち、安くなってから買う

  12. 家族で金銭感覚を共有する

読みながら、「これくらいなら自分にもできるかも」と思える工夫ばかり。

無理せず、でも確実に家計が引き締まるアイデアが詰まっています。

投資の鉄則は「売らないこと」

投資で最も重要なこととしてジェイソンさんが語るのが、「とにかく売らないこと」です。

市場が上がっても下がっても、ひたすらインデックスファンドを持ち続ける。

この「一貫性」こそが、長期投資を成功に導く鍵なのです。

よくある“高値で売って利益確定したくなる”心理に惑わされない、という覚悟も本書から学べます。

今が一番若い。だから投資は「今すぐ始める」

最後に印象的だった言葉がこちら:

“木を植えるのに一番いい時期は20年前。次にいいのは今”

投資もまさにこの通り。

時間を味方にすることこそが資産形成の最強戦略である以上、悩む暇があったらまず始めてみる。

それがジェイソン流のスタンスです。

まとめ:誰にでもできる「お金の自由」をつかむための一冊

ジェイソン流 お金の増やし方』は、投資や節約に対する敷居をぐっと下げてくれる良書です。

派手なノウハウはありませんが、地に足のついた実践法ばかり。

だからこそ、再現性が高く、日々の生活に取り入れやすいのです。

「資産形成って難しそう」と思っている方ほど、この本から大きな気づきを得られるはず。

未来のお金の不安を減らしたいなら、今日から“ジェイソン流”を取り入れてみてはいかがでしょうか?

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