「もっとお金にゆとりが欲しい」
「資産形成ってどう始めればいいの?」
そんな悩みを抱えるすべての人に読んでいただきたいのが、厚切りジェイソンさんによる著書『ジェイソン流 お金の増やし方』です。
本書の最大の魅力は、“誰でもできる”を徹底的に追求したシンプルな投資戦略。
派手な金融テクニックもなければ、複雑な経済理論も登場しません。
それでも読み終えたときには、「あ、これなら私にもできそう!」と自然に思える構成になっていました。
ジェイソン流の投資はたった3ステップ
厚切りジェイソンさんが提唱する投資方法は、非常にシンプルです。
①支出を減らす
②残ったお金を投資する
③そして、待つ
この3つだけです。そして投資先は「トータル・マーケット・インデックスファンド」一択。
要は、アメリカ全体の株式市場に丸ごと投資するというものです。
この手法の魅力は、銘柄選びに悩まなくていいこと、そして「経済成長に乗っかるだけでいい」ことです。
結果的に、時間を味方にしながら、着実に資産が増えていく構造を作ることができます。
支出の可視化から始まる資産形成
投資を始めるよりも前に、ジェイソンさんが強調しているのが「支出の見直し」です。
特に印象的だったのは、“節約はお金を稼いでいるのと同じ”という考え方。
たとえば、コンビニで毎日使っていた500円を節約すれば、年間で18万円もの節約になります。
これは、年収を18万円増やすのと同じインパクトなのです。
支出の可視化には「Money Tree」などの家計簿アプリの活用が推奨されており、読んだその日からすぐに実践できるのも嬉しいポイントです。
「快楽順応」から抜け出すことの大切さ
こんばんは!
今日はIT企業の役員も務める厚切りジェイソンさんの著書からの学びをご共有✅
ヘドニック・トレッドミルって聞いたことありますか?
収入が増えたときにお金を使う額が増えてしまう仕組みを表す意味があるんだとか🤔
「本当に欲しいものか」
自問してお金を使っていくのが大事!… pic.twitter.com/ucqV7SM6Ej
— さっく@資産運用勉強中🔰 (@sak__shin) April 13, 2025
本書では、FIRE(経済的自立と早期リタイア)を語るうえで、「ヘドニック・トレッドミル(快楽順応)」という心理学用語も登場します。
これは、人がより良い生活水準に慣れてしまい、また新たな欲を追い求め続ける心理現象のこと。
つまり、収入が増えても幸せにはなれず、むしろ欲望が加速してしまうという罠です。
「欲しいものを買うより、自由を買う」というジェイソンさんの姿勢は、私たちが本当に大切にすべき“お金の使い方”を再確認させてくれます。
真似したくなる「本気の節約術12ヵ条」
ジェイソンさんは、ただの節約ではなく、「楽しく、意味のある節約」を実践しています。中でも印象的だったのがこちらの12項目。
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自販機・コンビニで飲み物を買わない
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コンビニ自体に近づかない
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歩けるところは歩く
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スーパーは安さ重視&まとめ買い
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スペックが同じなら安い方でOK(格安SIM+中古スマホの活用)
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洋服は基本買わない、お下がりを使う
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飲み会は基本的に行かない
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ジムは公共施設を利用
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サブスクは徹底的に見直し
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ポイントには踊らされない
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欲しいものは少し待ち、安くなってから買う
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家族で金銭感覚を共有する
読みながら、「これくらいなら自分にもできるかも」と思える工夫ばかり。
無理せず、でも確実に家計が引き締まるアイデアが詰まっています。
投資の鉄則は「売らないこと」
投資で最も重要なこととしてジェイソンさんが語るのが、「とにかく売らないこと」です。
市場が上がっても下がっても、ひたすらインデックスファンドを持ち続ける。
この「一貫性」こそが、長期投資を成功に導く鍵なのです。
よくある“高値で売って利益確定したくなる”心理に惑わされない、という覚悟も本書から学べます。
今が一番若い。だから投資は「今すぐ始める」
最後に印象的だった言葉がこちら:
“木を植えるのに一番いい時期は20年前。次にいいのは今”
投資もまさにこの通り。
時間を味方にすることこそが資産形成の最強戦略である以上、悩む暇があったらまず始めてみる。
それがジェイソン流のスタンスです。
まとめ:誰にでもできる「お金の自由」をつかむための一冊
『ジェイソン流 お金の増やし方』は、投資や節約に対する敷居をぐっと下げてくれる良書です。
派手なノウハウはありませんが、地に足のついた実践法ばかり。
だからこそ、再現性が高く、日々の生活に取り入れやすいのです。
「資産形成って難しそう」と思っている方ほど、この本から大きな気づきを得られるはず。
未来のお金の不安を減らしたいなら、今日から“ジェイソン流”を取り入れてみてはいかがでしょうか?